Round 8: ドイツGP(ザクセンリンク) 2012/7/8決勝
ようやくスタートラインに並ぶもマシントラブルで悔しいリタイア(予選:11番手 決勝:リタイア)

前戦でシャーシをFTRにスイッチするも、フロントの問題は変わらなかった裕紀。これまでもチームに訴えてきたが、フロントフォークをようやく今回から変更。その違いは、フリープラクティス1から顕著に表れた。「走り始めから全然違いましたね。接地感がありすぎて困るぐらい。“これぐらいなら、このタイムだろう”という自分の感覚がピッタリ当てはまる状態にようやく戻ってきましたね」と裕紀。今シーズン、初めてシングルとなる9番手につけると、フリープラクティス2は、雨が振ってきたため無理せず様子を見ていた。

GERMANY土曜日のフリープラクティス3は、ウエットパッチが残っていたものの、ほぼドライコンディション。ここでドライのセットアップを詰めておきたいところだった。しかし、セッション開始早々に転倒を喫してしまう。「完全に自分のミスでした。そろそろ攻めようかとペースを上げていったのですが、ウエットパッチに乗ってしまい、マシンが暴れてしまった。“これぐらいの暴れなら大丈夫かな”と思っていたところフロントから転倒してしまいました。初日のマルケスの転倒を見ていて、高速コーナーの中での転倒には細心の注意を払っていたのですが…」。この転倒で、貴重なドライセッションを棒に振ってしまうことになってしまう。

公式予選はウエットコンディションとなり、その中でも、フロントの問題が解決したことで、ようやく攻められるマシンとなってきていた。まだセットアップも進んでいない状態ながら11番手と今季最上位グリッドを確保。

GERMANY決勝は、ドライコンディションとなり、裕紀は好スタートを決める。アウト側からのラインを取り、1コーナーで9番手に浮上。しかし、オープニングラップの混戦の中、他車にフロントをぶつけられてしまう。レース後にマシンを見ると、ラジエターが曲がっているほどの衝撃だった。裕紀は、ブレーキラインを確認し、再びペースを上げるが、このアクシデントで16番手までポジションを落としてしまう。そこから一台、また一台とポジションを上げ、11番手を走っていた。しかし、17周目にいきなりエンジンが止まってしまう。電機系のトラブルだった…。今季初ポイントは確実だっただけに、悔しいリタイアとなった。

GERMANY高橋裕紀「フロントフォークを変えたことで、これまではリスクを背負って攻めても20番手以降だったものが、問題を抱えている中でも10番手ですから、今までのレースは何だったという感じです。決勝ではセカンドグループと同じペースで走れていましたし、ようやくバイクが普通になってホッとする反面、ここまで時間がかかってしまったことが悔やまれます。まだチームの体制的な問題はありますが、現状でやれることを精一杯やるだけです」