鈴鹿8時間耐久: 決勝レポート 2012/7/29決勝
携わってくれた、すべての方に感謝! ここから流れを変える!!(予選:5番手 決勝:2位)

イタリアGPを終えた裕紀は、鈴鹿8耐に参戦するために帰国。前週の金曜日に岡山国際サーキットでTOHO Racing with MORIWAKIと合流し、8耐マシンのテスト走行を行ったが、タイヤは本番で使うものとは違うため、マシンの感触とポジションの確認をするにとどまっていた。

2012 Suzuka 8 Hours Enduranceレースウイークに入ると、まずは走り込みマシンを理解することを心がけた。第1ライダーの山口が仕上げてきたマシンは、バランスが取れている感じだったと語る。「セッティングは、山口さんにお任せしていたので、毎セッション、ピットインしないで1周でも多く走ってバイクがどうゆう動きをするのか? バイクのことを知りたいという感じでした」と裕紀。8耐決勝を走るのは、4年振りのこと。普段乗っているMoto2マシンよりも排気量があるためスピードに慣れること、コーナーをどう駆け抜けていくか、スピードを落とすところと、そうでないところを確認し、セッション毎にタイムを詰めていった。公式予選では、2分09秒458と第1ライダーの山口に遜色ないタイムをマーク。トップ10トライアルにも出走し、山口のタイムで5番手グリッドを確保した。

2012 Suzuka 8 Hours Enduranceレースウイークを通じて暑い日が続いた2012年の8耐。決勝日も朝方こそ曇り空のため気温は上がらなかったが、スタートするころには、厳しい暑さとなった。第1ライダーの山口がスタートライダーを務め、序盤は5番手を走る。その後、6番手となり、第2ライダーの裕紀、そして第3ライダーの手島とバトンをつないでいく。裕紀は、2回目のスティントのときに一瞬ヒヤッとした思いをしたという。バックマーカーをうまくかわそうと、130Rの立ち上がりでアクセルを開けたときにハイサイドとなり、あわや転倒という状況になってしまうが、何とか持ちこたえる。「20周前後を走っていたのでタイヤを消耗していたんですね。このことがあったので“8耐は集中力を切らさず欲をかかない”と思い直しました」。

2012 Suzuka 8 Hours Enduranceそしてレースは終盤を迎えると、何と表彰台圏内まで浮上。最後のスティントを担当する裕紀は、燃費の問題で一度ガスチャージのためにピットインをする予定だった。その後、ライトオンボードが出され、各チームはライトを点灯していく。しかし、裕紀が駆るマシンのライトが点かない。チームは、サインボードでライトを点灯するように指示するが、一向にライトは点かない。これには一時騒然となったが、実は、意思疎通がうまくいっていなく、ピットインした際にライトは問題なく点き、チームはホッと一息。ガスチャージを済ませピットアウトした裕紀は、チェッカーフラッグを目指すだけだった。そして8時間が経過し、2位でゴール。Honda CBR1000RRの市販キット車で成し遂げた快挙だった。

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2012 Suzuka 8 Hours Endurance高橋裕紀「表彰台圏内を走っていたのは分かっていましたが、表彰台の下に戻って来てメカニックに聞いて2位だと知りました。誰でも買うことができるキット車で8耐2位は、奇跡だと思います。今シーズンは、苦戦続きだったので、ここから流れを変えたいと強い意志を持って臨みました。山口選手、手島選手、そしてTOHO Racing with MORIWAKI、Honda、携わってくれた全ての方に感謝したいですね。本当にありがとうございました」