Round 18: バレンシアGP(バレンシア) 2012/11/11決勝
サバイバルレースとなった最終戦で今季最高の走りを見せた裕紀(予選:18番手 決勝:14位)

長く厳しいシーズンとなった2012年シーズンも、ついに最終戦を迎えた。昨年は、雨の中トップを走りながら転倒というレースだったが、バレンシアは得意なコースでもあるだけに、今季初ポイントはもちろんさらに上位を狙っていきたいところだ。
前戦のオーストラリアでようやくマシンのベースセットが出ていたため、初日のフリープラクティス1はウエット、フリープラクティス2はドライと異なるコンディションながら、マシンセットをほとんどいじらずに走ることができていた。ただ、シフターとチェンジペダルのポジションに問題があったため、その調整を行った。バレンシアは左周りのサーキットなので左コーナーが多く、特に回り込んでいく最終コーナーなどはギアがチェンジしにくくなっていた。単純にポジションを変えるだけで直りそうだが、FTRというマシンは大柄なライダーに合わせて開発されていたようで、簡単に解決はできなかったのだ。しかし、フィーリング自体は悪くはなかった。

VALENCIA土曜日もフリープラクティス3、そして公式予選とマシンの感触はよかった。予選セッションが始まって中盤辺りで11、12番手につけており、セッション終盤でニュータイヤを入れて、タイムアップを狙っていくが、コースイン直後からマシンが振られてしまう。その後もタイヤのバイブレーションが収まらず、タイムを更新できずにセッションは終了。予選を終えた裕紀は「バイクのフィーリングはすごくよかったので、すごく残念でした。決勝で追い上げます」と本人も悔しい結果だった。
最終戦も天候に翻弄されるレースウイークとなったが、決勝日朝のウォームアップ走行では、コースイン直後に最終コーナーで不可解な転倒を喫してしまう。ほとんどウォームアップを走ることはできなかったが、ライダー、マシン共に、ダメージが少なかったのは不幸中の幸いだった。

VALENCIAそして迎えた運命の決勝レース。路面はほぼウエットだが、雨は止んでおりレコードラインが乾いていくコンディション。裕紀はスタート直後の混戦を冷静にしのぎ徐々にペースを上げていくが、終止集団での走行となる。転倒するライダーも多く、ポジションも上がっていき10周目にはポイント圏内に進出。その後も、ポジションを上げ15周目には12番手まで浮上する。しかし、最後まで混戦は続き、一時は16番手に下がるものの、何とかポジションを上げ14位でチェッカー。今シーズン初となる2ポイントを獲得。ライダースタンディングに、その名を残した。

VALENCIA高橋裕紀「オーストラリアでマシンのベースセットが出ていましたし、今回もドライでもウエットでもいいフィーリングで走れていました。決勝は、エリアス選手、イアンノーネ選手、コルシ選手などガツガツくるライダーたちがバトルを前で繰り広げていたので、大集団になっていました。マシンもよかったですし、今年、一番レースをしている感じがしました。14位という決して喜べない順位ですが、何とかポイントを獲ることができました。順位以上に内容はよかったですし、シングルが見える位置で走れましたし、今年一番いいレースができたと思います。厳しいシーズンでしたが、多くのご支援、ご声援いただき本当に力になりました。ありがとうございました」