Round 11: チェコGP(ブルノ) 2011/8/14
メモリアルレースは、原因不明の大ピンチ(予選:17番手 決勝:12位)

CZECHMotoGPロードレース世界選手権は、短いサマーブレイクを終え、シリーズ後半戦のスタートとなる第11戦チェコを迎えた。日本で束の間の休日を過ごしていると、“プライベートテストを行うので、イタリアに来て欲しい”とチームから連絡が入る。すぐにイタリアに飛んだ裕紀は、新しいサスペンションをテストし、いい手応えを感じていた。チェコグランプリの開催されるブルノサーキットは、昨年2位に入っており、得意なコースでもある。今季初優勝を狙うためのお膳立ては、そろいつつあり、裕紀自身も、そのつもりでチェコ入りしていたのだが…。

今回のレースは、裕紀にとってグランプリ100戦目となるメモリアルレース。サーキット入りすると、チームはもちろんパドック中で“おめでとう!”と声をかけられた。気合いを入れて走り始めるものの、新しいサスペンションが全く合わずに苦戦。初日は、20番手と出遅れてしまう。このため、2日目からは今年のベースセットに戻すことを選んだ。

2日目は、朝から雨が降っていたが、Moto2クラスのフリープラクティス3までには止み、ハーフウエットでセッションが始まった。ここで裕紀は、一時トップタイムをマークし、上々のすべり出しとなったかと思われた。しかし、ドライコンディションとなった公式予選が始まると初日と同じ問題が出てしまい、思うようにタイムを縮められない。原因が、どこにあるのかチームと共に考えるが、セッション中に大きな変更はできない。そのままタイムアタックを行い17番手と不本意なポジションとなってしまう。

CZECH決勝までも、考え得ることをすべて行いグリッドに着く。レースがスタートしても、やはり問題を抱えたままのライディング。裕紀は、5台による12番手争いの中にいた。

「全く余裕はなかったし、本当は、どんどん抜いていきたかったけれど、問題があったために、抜いても、すぐに抜き返されてしまっていた」

苦しい中でも、現状で一番いいリザルトをつかむのがレーシングライダー。裕紀は、集団のトップでゴールし4ポイントをつかみ取ったのだった。

CZECH高橋裕紀「今までは、初日に何かを試してよくなければ元に戻せばフィーリングもポジションも戻っていました。しかし、今回は、元に戻しても同じ問題を抱えたままでした。現状で、できることは、全て行い、レースでもベストを尽くしましたが、当然、このポジションでは満足できません。チームメイトのピロも同じ症状でしたし、次回までに原因をハッキリさせて思い切り攻めていけるようにしたいです」