Round 4: フランスGP(ル・マン) 2011/5/15
相性のいいサーキットで演じた好バトル(予選:3番手 決勝:2位)

FRANCE涙のポルトガルGPから2週間。裕紀は、弟・江紀の葬儀を行い、気持ちに整理をつけてフランスに向かった。ル・マン、ブガッティサーキットは、2006年に250ccクラスで初優勝を飾った場所。相性のいいサーキットで今季初優勝を狙っていた。
しかし、初日から足回りのセッティングに悩まされてしまう。フリープラクティス1では、不本意な転倒もあった。そんな状況にあっても、チーム、そしてモリワキのスタッフが全力でバックアップしてくれたこともあり、予選では、何とかマシンもまとまり、3番手タイムをマーク、フロントロウを確保した。

FRANCE好スタートを見せた裕紀は、2番手で1コーナーをクリア。ダンロップシケインでルティにかわされ3番手に下がるが、トップグループにつけ、周りの状況を確認する。カタールやポルトガルのときは、タイヤが消耗してくると無理のできない状態になっていたが、今回は、セッティングがまとまっていたこともあり、タイヤが消耗しても、スライドコントロールがしやすい状態だった。ライバルの出方をうかがいながら周回を重ねる裕紀。その後方からは、マルケスが追い上げてきた。

FRANCEレース終盤に入ると、マルケスの勢いは増し、残り6周でトップに立つ。裕紀も、そのテールを追いたいところだったが、ブラドル、ルティとバトルをしているうちに、マルケスを逃がしてしまう。この差が致命的になってしまい、惜しくも優勝はできなかったものの、キッチリ2位争いを制してゴール。2戦連続表彰台に上がり、チャンピオンシップポイントで4番手につけている。

チェッカーフラッグを受けた裕紀は、マシンにキスをした。それは、マシンのスクリーンの右側と ヘルメットのアゴの部分に貼ってある江紀のステッカーを合わせたのだ。そして表彰台では、天を指し、天国にいる江紀にレース結果を報告した。

FRANCE高橋裕紀「勝ちたかったんですけれど、最後にゴチャゴチャしているうちにマルケスを逃がしてしまいました。“3位、2位ときたので、次回は、優勝しかないね”と言われましたが、僕自身も、そうしたいです。次回のカタルニアは、去年、優勝しているサーキットですし、プレッシャーに勝てるように頑張ります」