MotoGPでも屈指の難コースとして知られるアッセン。移り気なダッチウェザーは影を潜め、レースウイークを通してドライコンディションで行われた。
カタルニアで変更したフロントのセッティングをさらに進めた状態で走り始めフィーリングも上々だったが、このコースは、もともとコースレイアウト的にネガな部分が出ることを予想していた。案の定、コース前半のスローコーナーで問題は出ていたが、カタルニアで骨折した右手中指の状態もよく、普通にブレーキレバーを握れていた。しかし、セッション中盤、10コーナーでフロントが流れ、それを立て直そうとした瞬間、ハイサイドで飛ばされてしまう。この転倒で腰と右ひざを強打、右手中指も痛めてしまい、初日は僅か10周しかできなかった。
2日目は、痛み止めの薬を飲むものの、午前中のフリー走行はまともに走れない状態。午後の公式予選で何とかタイムを詰めるものの18番手。不本意な結果であったが、フロントの新しいセッティングがいいことを確認し、一歩ずつ前進していた。
スタートで出遅れてしまった裕紀は、1コーナーでアウトから仕掛けていくものの、イン側のライダーがはらんできたのを避けるためにハードブレーキを余儀なくされると最後尾に落ちてしまう。ハードタイヤをチョイスしていたこともあり、序盤は慎重に慎重を重ねた。徐々に追い上げていき、ジベルナウ、カネパとバトルを展開。レース終盤になると右手中指がしびれてきてしまうが、何とか15位でゴール。満身創痍で臨んだが、次回以降につながるレースとなった。
高橋裕紀「イタリア、カタルニアと転倒してしまっていたので、今回の完走は絶対条件でした。序盤は抑えすぎていたかもしれないけれど、今の状態を考えれば、ここまで走れたことはよかったと思います。ただ、レース展開的には最後に抜かれてしまったのは悔しかったですね。手応えはあったので、次回のラグナ・セカも頑張ります」