オーストラリアから2週間のインターバルを開けて行われたマレーシアGP。セパンサーキットはいつもながら30度を超える蒸し暑さとなり、マシンにもタイヤにも厳しいコンディション。その中でチームクルーはうまくキャブセッティングを出し、裕紀をバックアップする。そのハードワークに応えるためにも、裕紀は苦手意識のあるコースながら全力でタイムアタックを繰り返した。
予選初日はクリアラップに恵まれず7番手。予選2日目は、ほぼドライコンディションとなっていたが、午前中に雨が降った影響でウエットパッチが所々に残っていた。路面のグリップも初日より悪く、ほとんどのライダーが金曜日のタイムを更新できない中、裕紀は最後のアタックで若干ながらもタイムを縮めた。しかし、初日12番手だったシモンが裕紀以上にタイムを縮めたため、逆に8番手に順位を下げてしまう。それでも何とか2列目に残れたことが大きかった。
裕紀は好スタートを見せ4番手に浮上。レース序盤は必死にトップグループに食らいついていく。しかし、レース中盤にトップグループのペースが上がると、エスパルガロ、パシーニらに阻まれ、トップグループに離されてしまう。それでもカリオ、シモン、パシーニなどがトラブルでリタイアしたこともあり、裕紀は4番手にポジションを上げる。レース終盤、後方からエスパルガロ、ロカテッリ、デボンが迫り、4台での4位争いとなる。エスパルガロは無理なブレーキングでバトルを挑んでくるが、裕紀は冷静に対処。レース終盤には再び集団を抜け出し、単独4位でゴールした。
高橋裕紀「レース序盤から中盤でトップグループとギャップが開いてしまい、追いつくことができなかった。ただ、苦手意識のあったコースでここまで走れたので自信になったレースですね。次回は、いよいよ最終戦。バレンシアは好きなコースなので、250cc最後のレースを最高の形で終えられるように、自分の力をすべて出し切りたいです」