Round 10: ドイツGP(ザクセンリンク) 2006/7/16
また一つ、きっかけをつかんだレース(予選:2位 決勝:優勝)

Germany
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ザクセンリンクは、得意なサーキットの一つ。ここ数戦、いいリザルトを残せていない裕紀は、ドイツGPで2勝目を狙っていた。
走り始めから調子はよく、そうゆうときこそ落ち着いて行こうと思っていたにもかかわらず、金曜日の予選1回目の最初に転倒を喫してしまう。しかし、逆に、この転倒のおかげで落ち着いてセッションをこなすことができることになる。土曜日の予選2回目は、最後の10分は大集団にはまってしまい、少しだけスペースが空いたときにタイムアタックに入る。もう1周アタックできるかと思っていたところにチェッカーフラッグが振られてしまうが、タイムを見ると、まずまずのタイムをマークしていた。決勝は、フロントロウ、予選2番手グリッドからのスタートとなった。

シグナルがブラックアウトし、裕紀は2番手で1コーナーをクリア。オープニングラップから混戦となるが、冷静にかわしていく裕紀。しかし、3周目の下りの高速コーナーでアレックス・デ・アンジェリスに強引にインに入られ、あわやコースアウトという危ない場面もあった。このアクシデントで5番手に下がった裕紀は、相手の様子を見ながら、パッシングポイントを考えていた。そして、トップを走るデ・アンジェリスのペースが上がらないうちに、前に出て行こうとレース中盤に動く。エクトル・バルベラ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ホルヘ・ロレンゾとバトルを繰り広げ、残り7周となったところで2番手に浮上。デ・アンジェリスにジリジリと接近していく裕紀は、ラスト2周となった28周目に、ついに射程圏内に捕らえる。
パッシングポイントが限られているザクセンリンクで、一番リスクが少なくかわせるのが1コーナーだった。そこに賭けていた裕紀だったが、デ・アンジェリスに抑え込まれてしまう。しかし、最後まで諦めずにプレッシャーをかけていく裕紀。最終コーナー手前のコーナーでフロントをすべらせてしまうが、デ・アンジェリスも激しいスライドを見せ、最終コーナーで勝負に出た裕紀が、見事にデ・アンジェリスをかわしてトップでチェッカー。今シーズン2勝目を挙げたのだった。

Germany高橋裕紀「普通に考えて、最終コーナーでかわすのは難しい状況だったので、最終ラップの1コーナーに全てを賭けていた。そこでかわせなかったので、後はプレッシャーをかけるだけだった。最終コーナーの手前でタイヤをすべらせてしまったので、万事休すかと思っていたけれど、デ・アンジェリスもスライドしたので、最後に勝負ができた。フィーリングはいいし、また一つ、きっかけをつかめたレースになった」